出産のご案内

スタッフ

特色

妊娠から出産、そして育児支援まで。長野県立信州医療センターの考える出産ストーリー
当院では、自然の産む力を尊重した自然分娩を大切にしています。自然に任せ、特に問題がない限り、積極的介入はしない方針です。また、分娩の経過は医師・助産師のチームワークを強固にしながら対応し、正常分娩に関しては基本的に助産師※が中心となって行います。 小児科との連携も深く、異常が予想される分娩などには小児科医師が立ち会い、密に連絡をとりながら、安全なお産を心がけています。また、新生児の生後1日目診察・退院診察、以後のフォローも小児科医師が行っています。
※当院には、アドバンス助産師が9名在籍しています。アドバンス助産師とは、(財)日本助産評価機構による助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー/CLoCMiP)レベルⅢに達し良質で安全な助産ケアの提供ができる助産師をいいます。
H29年度 H30年度 H31年度 R2年度 R3年度 R4年度
 分娩件数 123 186 230 223 256 253
 うち経腟分娩 97 148 175 181 214 204
 うち帝王切開 26 38 55 42 42 49

その他の特色

新生児の緊急時に備え、重症ベッドを用意しています。ただし、胎児異常や36週未満の早産など、当院で対応できない出産の場合は、高次機能の病院を紹介させていただきます。

同機構の長野県立こども病院の他、近隣の総合病院とも緊密に連携し、必要に応じた紹介、逆紹介を行い、不安を少しでも和らげられるような体制をとっています。

母乳育児を推進・サポートしています。退院後は母乳外来にて助産師がお手伝いします。

出産後、不安が強く、精神的に不安定な方をサポートしていくため、地域の保健師との連携支援(須坂モデル)も行っています。産後うつの予防のため、産前・産後もサポートします。

お産後の方へ、入院中に一度、病院からのお祝いの気持ちをこめて「お祝い膳」をお出ししています。エネルギーや脂肪、塩分を控えめにした産後の体に優しい食事で、和食と洋食から選ぶことができます。

診察室
和食
待合室
洋食

外来・健診について

診察室
待合室

外来健診(妊婦健診)

  • 妊娠中の定期健診を、医師と助産師が協力して行っています。妊婦健診を受けることで、お母さんやおなかの赤ちゃんの病気等に早く気づき、早く対処することができます。
  • 健診時、助産師の保健指導後、医師の診察となります。妊娠中のトラブルや不安なこと等、ご相談ください。
堀田大輔
産科部長
婦人科部長
堀田 大輔
ほった だいすけ
専門等
産婦人科
所属学会
日本産科婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、周産期新生児学会、婦人科腫瘍学会
認定医等
日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
医監
前田 宗久
まえだ むねひさ
専門等
産婦人科
所属学会
日本産科婦人科学会
認定医等
日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医、母体保護法指定医
 
医長
上條 恭佑
かみじょう きょうすけ
専門等
産婦人科
所属学会
日本産科婦人科学会、日本超音波医学会、日本婦人科腫瘍学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本生殖医学会、日本医療・病院管理学会
認定医等
日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本超音波医学会超音波専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
 
非常勤
川原 泰
かわはら たい
専門等
産婦人科
所属学会
日本産科婦人科学会
認定医等
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門コース」(Aコース)修了認定
非常勤
豊田 友子
とよた ともこ
専門等
産婦人科
所属学会
日本産科婦人科学会
認定医等
日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門コース」(Aコース)修了認定

主な検査内容

常に実施するもの 尿検査・血圧測定、体重測定(腹囲・子宮底長測定)
妊娠初期に実施するもの 血液型検査、不規則抗体、血算、血糖、風疹ウイルス抗体、トキソプラズマ、甲状腺ホルモン、 その他感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIVなど)、子宮頚癌検査、クラミジア
経過中に実施するもの 超音波検査、B型溶血性レンサ球菌、クラミジア、血液検査、NST

助産師外来(妊婦健診)

助産師外来 当院では、異常のない妊婦さんに関して、助産師を中心に診察させていただく機会があります。 約30分かけて、妊娠や分娩についてゆっくりお話したいと思います。

妊娠・分娩・育児など、何でもご相談ください。
対象者 医師の許可がある方
対象週数 妊娠26週、32週、37週、39週
料金 妊婦健診と同額(補助券利用可)
時間 1回30分程度(腹部超音波検査またはNSTモニター時間は除く)
内容 (妊娠26週)産後のサポート体制の確認 (妊娠32週)入院のご案内 (妊娠37週)バースプラン、入院のタイミング、乳房の手入れ (妊娠39週)分娩に向けて ※医師の診察はありません。
不明な点は、産婦人科外来スタッフまでお声かけください。

育児・母乳相談外来

育児・母乳相談外来 ママ、パパ、そのほか子育て中の方、皆さんの「何でも相談室」です。
外来・病棟の助産師が育児や母乳に関するお困りごとを伺います。
予約制です。予約日、予約時間を産婦人科外来までお電話でご相談ください。
詳細は、「育児・母乳相談外来のご案内」をご覧ください。

院内助産

院内助産とは (厚生労働省)

緊急時の対応が可能な医療機関において、助産師が妊産褥婦とその家族の意向を尊重しながら、妊娠から産褥1か月頃まで、正常・異常の判断を行い、助産ケアを提供する体制をいいます。

信州医療センターにおける院内助産の理念

当院では「助産師が産科医師・小児科医師、地域と連携をし、妊産褥婦に寄り添うことで、住み慣れた地域で母子が安全に、安心して、主体的にその人らしく産み育てることができるよう支援する。」ことを理念に掲げて院内助産を行っています。


ペアレンツクラス(予約制)

ペアレンツクラス
より良い妊娠、出産のためにはそれなりの知識が必要です。お産に対して怖さや不安があるとどうしても怖さは倍増してしまいます。当院では、安心して快適な妊娠生活を過ごせるように両親学級を設け、妊娠・分娩・産後の過ごし方などについてアドバイスを行っています。 お産の心構えにも役立ちます。十分知った上で、お産に臨みましょう。
内容 開催日
マタニティヨガ 妊婦さん向けのヨガ 第2金曜 午前
前期 妊娠中の過ごし方・異常 骨盤・さらしの話 体重・栄養 第2金曜 午後
中期 おっぱいの話 バースプラン 病棟見学(感染症対策の兼ね合いから現在中止しています) 第4日曜 午前
後期 お産の流れ・分娩のビデオ 入院の次期 呼吸法・マッサージ法 病棟見学(感染症対策の兼ね合いから現在中止しています) 第4日曜
※日程は都合により変更することがあります。詳しくは来院時にお渡しするパンフレットをご参照ください。

里帰り出産について

他院から当院への里帰り出産をご予定の方へ
産前・産後を安心して過ごせる里帰り出産をしたい。でも、何をどうやってやればいいのかあまりイメージがわかないことも多いかと思います。妊娠中は意外と手続きや転院や移動など準備することが多いものです。早めに計画を立てて準備をしましょう。

帰省時期

  • 分娩予約のお電話をください。診察の結果、お受けできない場合もありますのでご了承ください。
  • 遅くとも妊娠33週までには、本格的に里帰りしてください。

受診察方法

  • 完全予約制です。
  • 予約をお取りしますので、受診希望日より1ヶ月位前に病院にお電話をください。
  • 1・2週間前ですと希望日に予約が取れない場合がございますので、あらかじめ余裕をもってお電話をお願いします。

分娩予約について

上記の方法で受診いただければ、初めて来院された際に分娩予約をお受けしております。ペアレンツクラス、入院時の持ち物等については、受診いただいた際にご説明をさせていただきます。

初めての健診時の持ち物

以下の4点を必ずお持ちください。
健康保険証
母子健康手帳
今までの担当医の紹介状
補助券 ※県外の方は補助券が使用できるか予めお住まいの市区町村で確認しておきましょう。 注)妊婦健診の一部を自治体が公費で補助をする「妊婦健診費用助成制度」がありますが、当院で補助券の利用ができない場合があります。あらかじめお住まいの保健センターまたは市区町村役場にご確認ください。ご利用いただけない場合は、のちにご本人が自治体に請求していただくこととなります。その際、領収書が必要となりますので、精算後の紛失にはご注意ください。

一口メモ

  • 分娩が予定日より早くなる場合もあります。余裕を持って帰省するようにしましょう。
  • 里帰り前に当院で妊婦健診を受ける必要はありません。
  • 多胎妊娠、逆子や切迫早産と言われていたり、血圧が高いなど体調が心配な場合は、受診前に電話で産婦人科外来までご相談ください。
  • 産後自宅に戻るのは、1ヶ月健診で赤ちゃんの健康とお母さんの回復が確認されてからがベストです。その頃には、お母さんも赤ちゃんのお世話が少し慣れてきます。
詳細は、産婦人科外来までお問い合わせください。

入院・分娩について

陣痛室
陣痛室
分娩室
分娩室

入院日数について

普通分娩 産後6日
帝王切開 術後9日

入院費用について

赤ちゃんの状況や出産された時間や曜日などにより大きく変わるので個人差があります。
※帝王切開の場合は限度額認定証をご用意ください。ご不明な点は職員にお尋ねください。
※出産時には、出産一時金(42万円)が支給されます。当院では、「直接支払制度(出産育児一時金を病院に直接入金する制度)」をご利用いただいております。手続きなど詳細については、受診時にご説明させていただきます。
※個室8部屋(5,000円/日)、2床室3部屋(3,500円/日)ご用意しています。ご希望の方はスタッフにご相談ください。

当院は産科医療保障制度の加入分娩機関です。

産科医療保障制度とは この制度は、お産をした時になんらかの理由で障害(重度脳性麻痺)を抱えた赤ちゃんとその家族のことを考えた制度です。 経済的負担を速やかに保障するとともに、脳性麻痺発症の原因分析を行い、将来の脳性麻痺の発症防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ることを目的とします。

ご面会について

病室
病室
お産されたばかりのお母さんと赤ちゃんは十分な休養が必要です。面会時間をお守りください。発熱・咳・発疹などの症状がある方の御面会はご遠慮ください。 ご理解ご協力をお願いします。
【面会時間】
15:00~19:00(休日も同様です)

産後ケア事業

出産後に不安を抱える母子に育児相談・指導やデイケアを行う「産後ケア事業」について近隣市町村から受託しています。
「産後に家族の援助が受けられない」「育児に不安がある」「夫への育児指導をお願いしたい」「授乳について相談したい」「赤ちゃんを一時的に預けて休息をとりたい」など、公費の補助を受けて利用ができます。
お気軽にご相談ください。

産後ケア事業については、以下の市町村から受託しています。


パンフレット等

長野県立信州医療センターお産のご案内

お産のご案内表紙

「妊娠から出産、そして育児支援まで長野県立信州医療センターお産のご案内」(PDF)はこちらからダウンロードできます。


お問い合わせ

電話:026-245-1650(代表)
【受付時間】平日
13:00~16:00 「産婦人科外来へ」とお伝えください。

メールでのお問い合わせはこちらからお願いします。


よくお寄せいただく質問

Q1 立会い出産は出来ますか。また、その際に分娩室で写真及びビデオ撮影は可能ですか。

分娩室での立ち会いは、原則、ご主人様のみとさせていただいています。ペアレンツクラスに参加しなくても立会い分娩は可能ですが、ご夫婦でよく相談して決めておきましょう。
撮影については、赤ちゃんの出生後から可能です。病院スタッフによる代理撮影はしておりませんのでご了承ください。

Q2 臍の緒はいただくことは可能ですか。

可能です。当院では、お産直後に赤ちゃんの臍の緒を胎盤から切ってお渡ししています。

Q3 分娩施設を探しています。見学することはできますか。

可能です。曜日指定などは特にしていませんが、使用状況によっては見学できないこともありますので、見学を希望される場合には、あらかじめ産婦人科までお電話ください。

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